Gamma Ray – Empire of the Undead

ヘヴィメタル/ハードロック

あくまでカイ・ハンセン流ヘヴィメタルを追求

カイ・ハンセン所有のスタジオが火災で全焼するというアクシデントに見舞われながらも完成させた4年ぶりとなる11thアルバム。
ダン・ツィマーマンが脱退し、マイケル・エーレを迎えている。
マイケルはLOVE MIGHT KILLの主たる作曲者であり、今作にも一曲提供している。
2000年以降のGamma Rayらしい正統派メタルへの憧憬を感じさせるアルバムだ。
いつもより更にリフがアグレッシブでメタリックな印象のあるアルバムだが、カイ・ハイセンらしいメロディは失われることなく輝きを放っている。
やはりこれは紛れもないジャーマンメタルである。
#2、#3とJudas Priestへの憧憬が強いメタリックな曲が続くが、#4でヘンヨらしいメロディック・パワーメタルが早速聴ける。
ツインギターによるソロも含めてこれぞジャーマンメタルと言える曲だ。
#5はあのハロウィンの名曲I Want Outを彷彿とさせる名曲で、カイ・ハンセン節が炸裂している。
歌いたくなるようなキャッチーなメロディは流石で、これぞカイ・ハンセンのハードロックである。
クイーンを否でも応でも彷彿とさせる#7は綺麗なバラードで、このメタリックなアルバムにおいての癒しとなっている。
#9は#5のMaster of Confusionの焼き回しっぽい曲でカイのネタギレ感を感じさせるが悪い曲ではない。
前作発表後にカイが加入したユニソニックでは幅広いHR/HMをやっているが、こちらはやはりメタルを追求している。

点数 84

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