Stratovarius – この曲を聴け(Stratovarius名曲10選)

Stratovariusは1985年結成のフィンランドのレジェンダリーパワーメタルバンド。

彼らの音楽性と言えばHelloween的なパワーメタルを基本とし、イングヴェイ・マルムスティーン由来のクラシカルなメロディを融合させたもの。
今では当たり前のスタイルの一つだが、当時としては新鮮で、ヨーロッパを中心に人気を博した。

ほとんどの曲を手掛けていた、中心人物のティモ・トルキ(ギター)は2008年に脱退するが、その後もメンバーを補充し、現在まで精力的に活動を続けている。

その長年の歴史の中から、個人的にベストだと思う10曲をセレクトしてみた。
発売順に紹介していく。

The Hands of Time

ティモ・トルキがボーカルも兼任していた時代の曲。
良いメロディを持ったパワーメタルチューンで、この曲を作ったことが、その後のStratovariusに相当影響を与えたであろうことが窺える。

垢抜けない2ndアルバムの中でこの曲は突出していて、Stratovarius流のパワーメタルはこの曲から始まったと言っても過言ではない。

歌詞には時間は戻せない、今を大切に生きるんだ、というティモのメッセージが込められている。


収録アルバムTwilight Time (1992年)

Forever

ヴァイオリンをフィーチャーした、物悲しくも美しい名バラード。
まさにヨーロッパのバンドにしか作れない叙情が味わえる逸品。
ティモ・コティペルトの線の細い歌声も、この曲にぴったりハマっている。


収録アルバムEpisode (1996年)

Black Diamond

イントロのハープシコードのアルペジオが超印象的な、彼らの代表曲。
ネオクラシカル系パワーメタルソングの中では、最高峰の曲と言えるだろう。

イェンス・ヨハンソンの個性的なキーボードソロも、この曲の魅力を更に引き立てている。
ハープシコードで中世風にクラシカルに終わるというのも完璧だ。

歌詞はティモ・コティペルト(ボーカル)が書いていて、魅力的な女性に出会い、誘惑に逆らえないというような、意外にも(?)恋愛系の歌詞となっている。


収録アルバムVisions (1997年)

Stratovarius "Black Diamond" Live from the DVD "Under Flaming Winter Skies – Live In Tampere"

↑Black Diamondのライブ映像。

Destiny

名盤Destinyの表題曲で、大作にして名曲。
良メロがふんだんに使われていて、そもそもサビまでの展開が素晴らしいのに、その後の展開も凄い。

子供の声やヴァイオリンも使われ、徹底的に壮大な音作りにこだわっている。
後半はテンポが落ちて大円団なムードで終わり、サビに戻ってこないのもミソか。


収録アルバムDestiny (1998年)

S.O.S.

ミュージックビデオも作られた、名盤Destinyからの1曲。
子供の声から始まる、典型的な陽性のパワーメタルソング。
キャッチーなメロディ、スペイシーなキーボードと、彼らの特徴がよく出ている。


収録アルバムDestiny (1998年)

Hunting High and Low

S.O.S.の路線で更に完成度を高めたような、彼らの代表曲の一つ。
イントロのキーボードリフとサビが強烈にキャッチーな名曲。

ライブでも盛り上がり、最近では毎回ラストはこの曲が定番となっている。

この曲もティモ・コティペルトが作詞を担当していて、サビのメロディと、Hunting High and Lowの歌詞の組み合わせがばっちりハマっていて流石。


収録アルバムInfinite (2000年)

Mother Gaia

母なる地球の為に環境保護を訴える、壮大なバラード。
シンプルなバラードではなく、色々展開していくタイプのバラード。

Queenを彷彿とさせるピアノと歌だけになるパートや、ラストのストリングスが大々的に取り入れられた壮大な展開など、聴き所がたくさんある。

8分以上にも及ぶ大曲だが、退屈な瞬間は一切ない。


収録アルバムInfinite (2000年)

Eagleheart

この曲もS.O.S.やHunting High and Low路線の、陽性でキャッチーなパワーメタルナンバー。
やっぱりこういう曲が好きらしい。

とにかくこの曲はサビのメロディだろう。
本当にティモ・トルキは、分かりやすいキャッチーなメロディを作る天才だということが分かる。


収録アルバムElements Pt. 1 (2003年)

Deep Unknown

ティモ・トルキ脱退後初めて作られたアルバム、Polarisからのシングルがこの曲だった。
新加入のマティアス・クピアイネンのペンによるもので、これは名曲。

従来のStratovariusらしさもなんとなく残してパワーメタルの体裁を保ちつつ、プログレッシブな要素が盛り込まれた新鮮な曲で、ソロもカッコいいし聴き所盛りだくさん。

歌詞はティモ・コティペルトが担当していて、トルキがいなくても俺達は新しい音楽を創造するんだ、という決意表明にも取れる。

そして新体制でも良い曲が書けるということを、この曲で証明したのだった。


収録アルバムPolaris (2009年)

STRATOVARIUS "Deep Unknown" (Official Video HD) from the album POLARIS

↑Deep Unknownのミュージックビデオ。

Unbreakable

マティアスのペンによる、サビのフレーズが印象的なメロディックメタルナンバー。
トルキ時代にはあり得なかった、モダンなアレンジが新鮮。

間奏部分ではヘヴィなリフも登場する。
一般層にも良さが伝わるであろう普遍性を持った、トルキ脱退以降の代表曲だ。


収録アルバムNemesis (2013年)

Stratovarius Unbreakable Official Music Video from the album "Nemesis"

↑Unbreakableのミュージックビデオ。

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