ヘヴィメタルといえばハイトーンボーカリスト。
個人的に特に気に入っている、ヘヴィメタル界のハイトーンボーカリストを10人選出してみた。
ロブ・ハルフォード
イギリスのヘヴィメタルバンドJudas Priestのボーカリストにして、メタルゴッドの名を欲しいままにするレジェンド。
ヘヴィメタル特有の金属的ハイトーンを定義づけた。
Painkillerでのある意味気の狂ったような歌唱は、彼のキャリアのハイライトと言えよう。
ハイトーンボーカルというよりはスクリーマーと言える。
元々映画俳優になりたかったこともあったらしく、ステージパフォーマンスも演劇的な面がある。
マイケル・キスク
ドイツのパワーメタルバンドHelloweenでの活動で有名なボーカリスト。
彼が名盤キーパーシリーズで披露した歌唱は、パワーメタルシンガーの歌い方を定義づけた。
オペラのような伸びやかなハイトーンボイスはある意味癒しさえ感じ、鬼気迫る歌唱のロブとは正反対だ。
細かいビブラートも彼の歌の特徴で、すぐに彼の歌声だと分かる個性を持っている。
実はハイトーンだけではなく、低音でのセクシーな歌い方も中々魅力的で、これは彼の崇拝するエルヴィス・プレスリーの影響だと思われる。
↓Helloweenに関しての記事はこちらから
https://powermetal.jp/category/helloween
ティム・オーウェンズ
ロブ・ハルフォードが一時Judas Priestを脱退していた時期があったが、その時期にJudas Priestのボーカルを担当していたのが、アメリカ出身のティム・オーウェンズ。
ロブに影響を受けているのが明らかなハイトーンボイスシンガーだが、はっきり言って声量と声の力強さはロブ以上だ。
中低音はガナリを取り入れたワイルドな歌唱を基本としていて、90年代以降のグルーヴメタルの影響が強いようだ。
ロブと似ているとよく言われるが、かなり違うタイプのシンガーだと個人的には思う。
共通点は高音が金属的だというだけだろう。
ステージ上での存在感に関してはロブと比べると圧倒的に劣り、ただのメタル好きの兄ちゃん感が出てしまっているのは否めない。
現在は色々なバンドにゲスト参加したりしていて、便利屋になってしまっている。
ラルフ・シーパース
ロブが脱退した後Judas Priestは後任のシンガーを探していて、そのオーディションに参加し、最後の3人まで残ったシンガーの一人がラルフ・シーパース。
ドイツのロブ・ハルフォードとも呼ばれていた超絶ハイトーンシンガーで、圧倒的な声量を誇る。
オーディションには合格しなかったが、その後は正統派メタルバンドPrimal Fearを結成し、現在まで精力的に活動している。
高音になると喉仏が上がり、声に緊張感が出るのが特徴。
男らしい筋骨隆々なアピアランスもあって、ヘヴィメタルを象徴しているシンガーの一人だと思う。
DC・クーパー
デンマークのネオクラシカルメタルバンドRoyal Huntの現シンガーで、彼自身はアメリカ出身。
実は彼もJudas Priestの後任ボーカルのオーディションに参加していた(今思えば凄いメンツが参加していたのだ)。
低音は男らしい、しかし甘さのあるバリトン系統の歌声を持っているが、ハイトーンになると急に喉仏が上がり鋭くなるのが特徴。
Royal Huntのようなキーボードによる高音の強いサウンドには、彼のたっぷりとした中低音はフィットしていると感じる。
恐らくそれ故、DC・クーパーはRoyal Huntのベストシンガーと言われるのだろう。
ロニー・ジェイムス・ディオ
メタル界伝説のボーカリストの一人。
RainbowやBlack Sabbath、そして彼の名前をバンド名に冠したDioでの活動で有名なアメリカ人シンガー。
小柄な身体からは想像もつかない声量と、ハスキーながら張りのある中高音が特徴のシンガーで、アニメソングにも通じるような熱さを感じる。
彼の歌唱スタイルも、ヘヴィメタルの歌唱における一つの型となっている。
ブルース・ディッキンソン
イギリスの伝説的ヘヴィメタルバンドIron Maidenのフロントマンとして有名なシンガー。
声量豊かでオペラ的な力強いハイトーンを持っていて、シンプルに歌が上手い。
彼独特のフェイクを持っていて、それが誰も完璧には真似出来ない個性となっている。
自らジェット機を操縦してツアーを行ったり、フェンシングで国内ランキング7位になったり、色々と規格外。
ジェフ・テイト
独特なハイトーンボイスが特徴的なメタル界では有名なシンガー。
滑らかなハイトーンボイスを持っているが、何処か陰気に響くのが特徴か。
アメリカのプログレッシブメタルバンドQueensrÿcheでの活動が有名。
哲学に傾倒しているなど、知的な面がある。
クラウス・マイネ
ドイツのレジェンドメタルバンドScorpionsのボーカリスト。
初期はハイトーンでシャウトしたりもしていたが、基本的には哀愁を感じさせる甘い歌声が武器。
メタル界屈指の美声の持ち主で、ヒット曲Still Loving You、Wind of Changeなどのバラードでの歌唱が特に素晴らしい。
Scorpionsがワールドワイドな存在になれたのは、彼の功績による所も大きいのではないか。
グラハム・ボネット
イギリス出身のボーカリストで、イングヴェイ・マルムスティーンと共にヘヴィメタルバンド、Alcatrazzで活動したことで有名なボーカリスト。
ちょっと無理やり感さえ感じる、超人的な地声のようなハイトーンが特徴。
押し引きなく常に全力でパワフルに歌うようなスタイルで、メタルらしい暑苦しさがある。
スーツにサングラスで髪型はオールバックと、全くメタルらしくない見た目も特徴。
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