1. March For A Prophecy
2. Prism Of Memory
3. Voici L’Homme
4. A Silent Curse
5. Faith And Vision
6. Back In Light
7. Under The Tree Of Life
8. According To Darkness
9. The Hunger Theory
10. Symbolic Story
聴いてて心地良いサウンドだがそれだけ
フランス出身のパワーメタルバンドの3枚目のアルバム。
Sonata Arcticaに影響を受けたであろう綺麗めのパワーメタルを基本としているが、ダウンチューニングのヘヴィなリフを全面に押し出しているのが特徴か。
ボーカルは伸びやかに歌い上げるタイプで明るくクリーンな声質をしていてとても良いシンガーである。
パワーメタルバンド特有の線の細さもあまり感じさせず、この音楽(パワーメタル)を歌うのにピッタリである。
演奏もしっかりしていてパワーメタル全盛期なら日本盤が出ていてもおかしくないレベルである。
こんなマイナーなバンドながら音質も結構良く、時代が進化したことを感じさせる。
スケール感を感じさせるクリアで良いミックスである。
印象としては特別な個性はないがそつなくこなす器用なバンドというイメージだ。
終始爽やかなキーボードが清涼感をもたらしていて、それに伸びやかなボーカルが加わり単純に聴いていて心地良いサウンドである。
Prism of Memoryはキャッチーなコーラスを持ったパワーメタルソングで掴みはバッチリ。
その後も爽やかなパワーメタルソングが続く。
しかし聴き進めると同じような曲が続くので飽きてくる。
聴いてて心地良いサウンドだけでアルバム全体の完成度を充実したものに出来るかというとそうではないのだ。
メロディは心地良いが印象には残らず、結局アルバムを聴き終わった後リピートしたいと思った曲はなかったというのが正直な気持ちだ。
最初のサウンドの印象は好印象だっただけに残念である。
やはり聴き手に何かを残すような曲作りと個性の確立が必要なのではないだろうか。
シンガーの歌唱は素晴らしく聴いてて心地良いサウンドではあるのでパワーメタルマニアの方は持っておいても良いのではないかと思う。
点数
75点
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