[レビュー]Sons of Apollo – Psychotic Symphony

  


2017年10月20日発売


1.God of the Sun
2.Coming Home
3.Signs of the Time
4.Labyrinth
5.Alive
6.Lost in Oblivion
7.Figaro’s Whore (Instrumental)
8.Divine Addiction
9.Opus Maximus (Instrumental)


70年代の骨太なロックバンドのDNAを継承するスーパーバンド

元Dream Theaterのマイク・ポートノイ(Dr)とデレク・シュリニアン(Key)、元Guns N’ Rosesのロン・”バンブルフット”・サール(G)、Mr. Bigのビリー・シーン(B)、Yngwie Malmsteenのバンドで歌っていたジェフ・スコット・ソート(Vo)という実力者が組んだバンドSond of Apolloのデビューアルバム。

デレクの作曲センスとキーボードのセンスとジェフの骨太な歌声が融合した良バンドが誕生したという感じだ。
中心人物がマイクとデレクということでもっとプログレっぽいものを想像していたが、意外にもヘヴィなギターを中心とした骨太なハードロックが骨子だ。
そして勿論このメンバー5人が集まったことによって想像できる超絶技巧もアルバムの至る所で聴くことが出来る。
時に複雑な展開も披露するが、あくまで歌を中心とした聴きやすいキャッチーさを保っているのがミソだ。
ロンのギターを中心とした分厚い音像は正に5人の音が炸裂した「バンド」と言える音となっている。
どのパートも主張が強いがそれが上手く一つのバンドとしてまとまっているのが凄い。
何処かスポンテニアスな所やキーボードの使い方は70年代的でもあり、往年のロックバンドのDNAを継承している。

楽曲レビュー

#1はプログレッシブな大作で、途中から雰囲気が変わりドリームシアターばりのプログレバトル展開になりかっこいい。
#2はシンプルでキャッチーなハードロックナンバーでミュージックビデオも作られた。
ジェフの骨太な歌唱が良く活かされた楽曲だ。
#4はちょっとシンフォニックなイントロで怪しげな雰囲気で始まり、途中から楽器バトル突入で盛り上がる。
これもかなりカッコイイ。
#5はちょっとモダンで気だるい雰囲気のヘヴィなオルタナティブロックバラード。
#8はディープパープルっぽいイントロで往年のハードロックバンドの雰囲気が感じられる。
そしてラストの#9は待ってましたの5人の超絶技巧がふんだんに楽しめる大作。

総評

基本的にDream Theaterのファンであれば十分に楽しめる作品となっているし、ここ最近ガツンと来る本物のロックバンドを聴いていないという人にもこの作品はオススメ出来る。

点数

84点

コメント

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