[レビュー]The Dark Element – Songs The Night Sings

  


2019年11月8日発売


1. Not Your Monster
2. Songs The Night Sings
3. When It All Comes Down
4. Silence Between The Words
5. Pills On My Pillow
6. To Whatever End
7. The Pallbearer Walks Alone
8. Get Out Of My Head
9. If I Had A Heart
10. You Will Learn
11. I Have To Go


モダンなサウンドの中で北欧サウンドが主張するキャッチーな1枚

元NightwishのボーカルAnette Olzonと元Sonata ArcticaのギタリストJani Liimatainenを中心メンバーとするプロジェクトの2nd。
モダンさと透明感のあるキーボードアレンジによるメロディックメタルという路線は1stから全くブレがなく、よりこなれてきた感がある。

モダンサウンドと北欧的な清涼感のあるサウンド、それにキャッチーな歌メロを加えるとダークエレメントになる。
前作でもNightwishのようキーボードリフが聴けたが、今回は更にその頻度が増えていると感じた。
#4のキーボードリフなんてモロNighwishのEdema Ruhな気がするが中々この曲もキャッチーで良い。

確かにNighwishのファンもSonata Arcticaのヤニ時代が好きだったファンもどちらも取り込めるサウンドである。


溌溂とした可愛らしさと透明感のあるアネットの声は健在で、良質な楽曲の上で光っている。
何処かポップなキャッチーさもあり、HR/HM以外のファンも取り込める可能性も秘めている。
メタルらしい大仰さというかドラマチックさは薄いので興奮は薄いが、気軽に聴ける親しみやすさがある。

ヤニのギターは1st同様そこまで主張するわけでもなく、あくまで裏方に徹して歌メロを引き立てている。
Cain’s Offeringでもそうだったので、これがヤニのスタイルのようだ。
どの曲もキャッチーで良いサビを持っていて、安定して曲が良いのは流石。

ただ少し似たような曲が多いのでアルバム全体で少し予定調和感がある。
後半では少しダレも感じてしまった。
ヤニの曲は確かにいいが、今後の音楽性の広がりがあまり期待できない部分もある。
次のアルバムを出すなら少し新しい要素が欲しいがどうなるか。
ヤニの限界はこんなものではないということを次作で証明してくれることを期待したい。

点数

81点

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