Power Quest – Sixth Dimension

ヘヴィメタル/ハードロック

職人達によるいぶし銀なパワーメタル作品。

イギリスの6人組パワーメタルバンドの6年ぶりの6th。
6に纏わることが多いのでこのタイトルらしい。
適度で快適な疾走感の上に乗る緩やかでキャッチーな歌メロを得意とする。
非常にマイルドなサウンドで刺激が少なくテンポも一定なので下手したらすぐに冗長になりそうなものだが、キャッチーな歌メロとハーモニーが強力なのに加え分かりやすいギターソロとキーボードソロの見せ場があり意外とダレる箇所がない。
地味な音楽性ながら曲作りのツボを押さえていてこれはいい。
どの曲もしっかり作り込まれていて捨て曲はない。
派手さは一切ないがパワーメタルファンには好感が持てるバンドなのだ。
ティモ・コティペルト似のボーカルも伸びやかに歌っていて中々の逸材。
典型的なパワーメタルのボーカルではあるがこのマイルドな音楽性にフィットしている。
そしてキーボードもかなりフューチャーされていて妙に存在感がある。
露骨にチープな音色を使ったりするのだがこれもまたパワーメタルファンには来るものがある。
職人達によるいぶし銀なパワーメタルがここにはある。
#9にアネット・オルゾンがゲスト参加している。

点数 87

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