未だに新鮮、ソングライター4人の強み
前作と同じような王道路線だが、何故かマンネリに陥っていないのが凄い。
チャーリー・バウアファイントの提案による80年代的音作りがソングライティングにも影響を与えているのか分からないが、今作も新鮮な楽曲に満ち溢れている。
しかしやはり核となっているのはヴァイキーのペンによる3曲だろう。
#2と#9はこれぞハロウィンというみんなの期待に応えたポジティブで疾走感のある楽曲。
#12は疾走感はあるがややメタリックな正統派メタル曲。
やはりヴァイキーがハロウィンの核ということが分かる3曲だ。
勿論アンディやマーカスも良い曲を書いているが、やはりハロウィンはヴァイキーを中心としたバンドなのだ。
しかしアンディの書いたPowerを彷彿とさせる#3も中々の佳曲で、この曲はプロモーションビデオも作られている。
同じくアンディのペンによる#5はアメリカをツアー中飛行機が迷子になったという実体験を元に作られた曲で、アンディのキャッチーさが前面に出たポップな良曲。
この作品もRabbit Don’t Come Easy以降の安定したハロウィンの作品の一つと言える。
しかしバンド結成から30年を超えつつも、これだけの安定感を維持しながら概ね2年に1枚程の間隔でリリースを続けているから凄い。
ドラマー以外全員ソングライターという強みがそれを可能にしている。
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