ドイツのパワーメタルの始祖、Helloweenの新作「Helloween」がドイツのチャートで1位を記録、日本のオリコンチャートでも6位を記録したらしい。
いや実際1位は凄い記録で、Helloweenとしては勿論初となる。
他にドイツのチャートで1位を獲ったドイツ出身のハードロック/ヘヴィメタルバンドというとScorpions、Accept、Powerwolf、Rammsteinぐらいのはずで、このメンツを見ればどれだけの快挙だか分かるだろう。
ここに来てHelloweenが今、全盛期を迎えている。
そんな筆者も大好きなHelloweenの、個人的フェイバリットソング10選をお届けしようと思う。
本当に良い曲の多いバンドなので選出するのは難しかったが、楽しんでもらえたら幸いだ。
発売の古い順に紹介していこう。
1.Halloween
カイ・ハンセンの構築美を見せつけた、13分にも及ぶ初期の名曲。
ダークなムードにホラーテイストな歌詞とヘヴィメタルらしいが、メロディがキャッチーなのがミソだ。
退屈なパートは一つとしてないが、後半のツインギターによるソロがハイライトだろう。
↑これはミュージックビデオ用に編集された短いバージョンで、アルバムバージョンは13分程。
2.Eagle Fly Free
疾走するダブルベースドラムに太陽のように輝くメロディが乗る、Helloweenの音楽スタイルを定義づけた珠玉の名曲。
混沌とした世の中でも気にせず自由に飛ぶワシのように、私達も自分で決めた道を自由に生きていこう、というようなポジティブな歌詞が、メロディとフィットしている。
類まれなる伸びやかなハイトーンで歌うマイケル・キスクは、この曲の魅力を最大限に引き出している。
※著作権の関係上、YouTubeのリンクは貼れなかったので、気になる方は検索してみて欲しい。
3.I Want Out
カイ・ハンセン節炸裂の強烈にキャッチーなジャーマンメタルソングで、バンドの代表曲の一つ。
とにかく分かりやすくキャッチーなメロディが、凄いインパクトだ。
ツインギターによるリフもかなり印象に残る。
抑圧された社会から抜け出したい！と歌う歌詞は、この頃のカイ・ハンセンのバンドを辞めたい！という気持ちを代弁していたと言われている。
4.Power
こんな引き出しもあったのかと思わせられる、まるでアニメソングのテーマ曲のようなキャッチーなナンバー。
この熱いメロディに、アンディのしゃがれた歌声がばっちりハマっている。
チャンスは逃さない、俺たちはやるんだ、という歌詞も熱く、ライブでも定番だ。
5.Forever And One (Neverland)
アンディ節炸裂の泣きの名バラード。
失った恋人に語りかけるような切ない歌詞が心に染みる。
このまるで演歌かのような泣きのメロディは、日本人にも響くこと間違いなし。
実はイーグルよりもこの曲のほうが世界的には人気があるようで、普遍的魅力を持った曲だということが証明されている。
6.The King for a 1000 Years
アルバムKeeper of the Seven Keys: The Legacyのオープニングを飾る大作ナンバー。
プログレ並みに多彩な展開を見せるが、強力なサビがすべてをまとめていて、退屈なパートは一つとしてない名曲。
この頃のHelloweenのすべてを注ぎ込んだのではないか、と思える程のちょっと凄い完成度だ。
このサビはHelloween好きなら歌わずにはいられないだろう。
※著作権の関係上、YouTubeのリンクは貼れなかったので、気になる方は検索してみて欲しい。
7.The Saints
Eagle Fly Free系列のメロパワナンバーで、後期の名曲の一つ。
Eagle～よりもっとクラシカルで品のある感じだ。
よくこんな素晴らしいメロディが作れるなと感心する。
メロディの神様ヴァイキーの職人技を、存分に堪能出来る逸品。
※著作権の関係上、YouTubeのリンクは貼れなかったので、気になる方は検索してみて欲しい。
8.Burning Sun
これもメロディ職人ヴァイキー面目躍如の逸品。
この曲はとにかくサビのメロディである。
ヴァイキーが突然思いついたメロディがこのサビのメロディで、それを元に作られた曲らしい。
疾走するツーバスドラムに加えギターリフらしいものもあり、ヘヴィメタルらしい曲でもある。
アンディのAメロの超ハイトーンは切迫感があり、まるでロブ・ハルフォードのようだ。
※著作権の関係上、YouTubeのリンクは貼れなかったので、気になる方は検索してみて欲しい。
9.Fear of the Fallen
ツインボーカル体制になったHelloweenで、アンディの意地を見せつけたバンドの新たなキラーチューン。
アンディらしいフックのあるメロディを基軸に、Helloweenのバンドアレンジによって超強力なパワーメタルチューンに。
静と動を巧みに使った展開も素晴らしく、マイケル・キスクの伸びのある歌声もサビで効果的に使われている。
後半のListen to your heartの掛け合いも、今までのHelloweenではありえなかったもので新鮮。
10.Skyfall
これぞカイ・ハンセン流のヘヴィメタルだ！ということを示すバンドの新たな名曲。
カイ・ハンセンのヘヴィメタル魂をこの1曲に注ぎ込み、12分もの大作を作り上げた。
オリジネイターとしての意地を感じるちょっと驚異的な完成度だ。
プログレ的展開だが、サビなどはキーパーサウンドを彷彿とさせ、懐かしさもありつつ新鮮なのがミソだ。
歌詞はカイ・ハイセンらしいSFストーリー。
地球に墜落したエイリアンが人間に捕らえられて、脱出して故郷に帰ったが、そこは既に滅ぼされていたというもの。
↑これはラジオ用に編集された短いバージョンで、アルバムバージョンは12分程。
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